「ほっ」と。キャンペーン

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# by shirakiseiko | 2016-01-23 14:30

雪解け

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# by shirakiseiko | 2016-01-20 16:30

山の生活

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赤や緑やオレンジ。それに緑色が熟れてゆく過程で徐々にオレンジ色へと変色し、
最終的に赤一色になる前のさまざまな移行段階にいるピーマン達。

それらを朝の早い内から大きなバケツ一杯分くらい外の釜戸で佃煮にして、
その後、畑から摘んできた新鮮なワサビ菜を漬物にしていた。

前もって決めていた踊りの開始予定時刻十分前になって、「おいしょ」と、
漬物樽の上に重石を乗せ終えた彼女は「開始を十五分遅らせる事にするね」と、
汗を拭った。

その様子に私は「三十分遅らせれば」という。すると「そうだね」と、多少肩の力を抜いたかに見えた彼女は
煤で汚れた作業服から衣装に着替え、薄着のまま着物を両手で抱えると
「先に行っとくね」と、足早に竹林の奥へと姿を消した。

私はその様子を横目で見ながら、再び薪に向かい鉈を振り下ろす。
しばらくして、開始十分前を知らせるアラーム音が鳴り、
必要な道具を上着のポケットに詰め込んで、予め指定されていた場所の近くへ赴くと、
竹と杉で組まれた渡り道の上に立つ、紅い着物に身を包まれた彼女の姿は私に、
ある種の異文化的衝撃を与えた。

私は覚まされた眼で非常にゆっくりとデジタルカメラを取り出しシャツター画面を押す。
そして極力、音を立てないように忍び足で彼女までの距離を詰め、
ひときわ太い一本の竹の根元に腰を下ろし幹に背骨を付け、
ここからは身動きせず定点でオドリを観察する事にした。

弓を引き絞るキリキリとした音に似た孟宗竹のしなり、きしみが山にコダマする。
ざわめきにつられ、顎を持ち上げてみると、背中を預ける竹の胴体は私を追い越して
前方に居る彼女の位置にまで体をしならせている。
その先端の枝葉は小さな魚の群れのようにあっちへ、こっちへ向き直り、
夕刻のうっすらと灰色がかった浅い光は未だ木立の間を駆け抜けてくるが、
森の空席には夜もまた、着々と染み込み始めた。

そんな中。水に浸ったような安らかな心持ちが不意に訪れたのは、
竹の揺らぎのせいなのか。それとも彼女のオドリのせいなのか。
しかし彼女の表現は安らぎとはかけ離れている。

没入、又は緊張状態を解き、日常的な動きで「ありがとうございました」と軽く会釈し、
踊りを終えたのであろう彼女は「早かったね。」とリラックスした口調でいった後、すかさず
「今、何時?」と時間を尋ねてくる。ポケットから携帯電話を取り出し時刻を確認してみると、
開始からは約十五分が経過していた。
十五分が短かったのか、長かったのかは分からない。
ただ思い返してみる十五分は既に記憶の中で映像として再燃し、
私の頭の中に新たなねぐらを勝ち取っている。

焚き付けにしようと、幾分、湿り気のある
朽ちた竹の切れっ端を手土産に山道を下っている最中
「久し振りに踊りに救われた」と、森に微笑む彼女の横顔に
どこか透明な祈りのようなものを見た。





坂下 隆彬

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# by shirakiseiko | 2016-01-13 16:30

はじまり

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終わりは決めずに旅立った。
新たなる継続。

走り出す。彼女の後ろ姿を追いかける。
丘の頂上まで登り詰めたのだが、夜は足が速かった。

「光りのあるところへ行こう」
休眠している桜並木のアーチから漏れる
星々の煌めきを頼りに帰路を取る。
「足元ではなく、遠くを見ると歩きやすいよ」

解けた靴紐を結び直し顔を上げると、一筋の流れ星は
願い事を伝えるには十分過ぎる程、永い尾を引いた。

始まりの場所へ戻り、「ここで踊る」そう言うと彼女は裸足になった。
白い息はもうもうと立ち昇り、冷え込みは一段と厳しさを増してくる。
竹組みの不安定な構築物に身体をあずけ
いつしか肉体の諸関節と、竹の節との質感は重なり、互いの温度差を縮めてゆく。
膝は地面と擦れ合い、大腿は震えを止めない。

耳元に当てた竹を爪先で弾き
空洞内で増幅、拡張した自然界の言語は
内耳の中へと居場所を求めた。

熱気と寒波の交わる所。一月。えびの霧島。
発熱した意識で握る鉛筆も又震えていた。
考える先、感じる先を見てみたくて。




坂下隆彬

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# by shirakiseiko | 2016-01-12 18:00

みかん山にて

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# by shirakiseiko | 2015-12-29 10:01